いつまでも、かっこよく健康であるために Anti-Aging Family
HOME » メディカルスキンケア

メディカルスキンケア

 

体の中や外のいろいろな原因の結果が目に見えてくる皮膚について、近畿大学奈良病院の山田秀和先生にお話いただきます。

山田秀和先生 プロフィール
近畿大学医学部奈良病院皮膚科  教授
日本抗加齢学会 専門医・評議員
日本美容皮膚科学会 評議員
日本東洋医学会 専門医・評議員

薄いおよび透明な皮膚

年齢とともに、皮膚がうすくなってきます。高齢になると、とくにどこかにぶつけたわけでもないのに紫色になることがあります。これを紫斑と呼びます。紫斑は、血管から赤血球がこぼれ出たためにおこります。ご高齢の場合の紫斑は、皮膚の弾力が弱くなったためです。皮下脂肪が薄くなったためか、真皮の膠原線維が弱くなったためか、血管そのものが弱くなっているためです。ヨーロッパでは、皮膚粗しょう症Dermatoporosisと呼ぶ人もいます。いわゆる膠原線維の産生が低下してきているためです。

ただし、血液が凝固しにくくなっていて、凝固異状のために起こる場合もあるので、何箇所もできてくる場合や、どんどん拡大する場合は、注意が必要です。皮膚の真皮では、表皮直下に、じゅうたんの毛ように、縦方向に膠原線維が並んでいるのですが、おもに紫外線の影響でこれらが壊れてゆきます。

また、強いステロイド外用を長期間外用しても、表皮がうすくなります。このような場合は、皮膚は薄くなり、透明感がでてきます。当然、こじわも、紙のような薄っぺらくなります。


エストロゲン(女性ホルモン)が、皮膚の厚さに関与していることがわかっており、閉経期以降に皮膚が薄くなる現象が目立ってきます。欧米では、女性の更年期障害の治療にホルモン治療が一般におこなわれるのでこれらの研究が進んでおり、エストロゲン投与が皮膚を厚くすることがわかっています。
アンチエイジング治療のなかで、ホルモン治療がおこなわれる場合に、皮膚老化を抑制することができます。更年期障害のホルモン治療は、欧米では多くの大規模研究がされていて、乳がん発生などその問題点も多く指摘されていますが、今後抗老化の治療として考えてゆく時代が来るかもしれません。
皮膚が薄く、透明感が出る現象の原因をいくつか述べてきましたが、その予防としては、紫外線を避けるのは重要です。
膠原繊維を紫外線UVAは断ち切ってしまい、ふわふわの絨毯の毛が擦り切れた感じになります。結果的には、しわも増えてきます。また、女性ホルモンも重要な役割を果たしています。
紫外線の影響を減らすには、ビタミンCやビタミンEが役立つでしょうし、女性ホルモンのコントロールも役立ちます。

>> バックナンバーはこちら