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漢方講座

 

三谷和男先生 プロフィール
「漢方講座」を担当させていただく、京都府立医科大学東洋医学講座の三谷です。漢方・東洋医学の考え方を、できるだけ平易な表現でお伝えできればと思っています。

2007年12月 その2(2/2)

漢方医学の四診 聞診

たとえば消化器疾患ではすっぱいにおい、歯科疾患ではちょっと腐ったようなにおい、そして呼吸器疾患では生ぐさいにおい(気管支の炎症の反映です)になります。
咳は同時にぜろぜろと喘鳴(ぜんめい)を伴うか、乾いた咳か、たんを伴う咳か、たんに関しても、きれ易いたんかきれにくいたんか、夜間に多いか、起床時に多いか、など「問診」と関連することが多いのですが、こうした内容を聞くことによって具体的な薬方を考えることができます。
一般に喘鳴を伴う咳嗽には麻黄(まおう)、杏仁(きょうにん)、五味子(ごみし)の配合された薬方の適応となり、麻黄湯(まおうとう)、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)などをお出しします。麻黄湯は、かぜの急性期によく使いますが、子どもさんに特に好評です。


インフルエンザの時期には特効薬的に使われます。小青龍湯はアレルギー性鼻炎、いつまでも続く頑固な咳には麻杏甘石湯、といった具合です。
また乾いた咳の続く場合には、滋潤剤(潤すお薬)である地黄(じおう)、麦門冬(ばくもんどう)、人参などの配合された薬方、麦門冬湯(ばくもんどうとう)や滋陰降火湯(じいんこうかとう)、参蘇飲(じんそいん)などですね。
ご高齢の方の咳嗽には、潤して治すという発想が必要です。こうした薬方はたんが切れにくい揚合にもよいわけです。但し、たんの量が多い患者さんに出しますと、かえって咳嗽は止まりません。また、胸痛を伴うときには柴陥湯(さいかんとう)を考えます。聞診で、かなり薬方を絞り込むことができますね。

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