2011年10月
朝食は一日の活動のウオームアップです。
脳の唯一のエネルギー源であるグルコース(ブドウ糖)が供給され、そのために脳が目覚めて、集中力や作業能力、学習能力が高まります。脳はグルコースだけを利用できて、他の臓器のように脂肪やたんぱく質は利用されません。
日本人の食生活は、一般に夕食が中心となっています。しかし、人間の身体は朝、太陽が昇るとともに活動を開始し、太陽が沈むと休養するようにできていますから、日中の活動に必要なエネルギーをとるためにも、朝食はおろそかにできないものです。
人間の体には、体温調節や胃、腸、肝臓などの器官の働き、身体の機能をコントロールする「体内時計」が備わっています。1日に3回の食事をとることによって基礎代謝や身体活動に必要な栄養素を過不足なく補給することで生体リズムが整えられています。朝食は身体機能を休養モードから活動モードへと切り替えてくれるのです。
国民栄養調査によると、20~24歳の若い世代の4人に1人が“朝食抜き”という結果が出ています。朝食をとらないということは、前日の夕食から翌日の昼食まで15~16時間も食べ物が胃に入ってこないということになります。これは胃や腸のためにも好ましいことではありません。午前中の勤務や学校の授業の能率があがらないとか、おなかがすいているためにイライラして、他人に不愉快な思いをさせてしまう・・・・などの弊害も考えられます。
朝食をとらない習慣がついている人は、夜更かし型で朝は1分でも長く寝ていたいとか、就寝前に飲食して朝は食欲がないなど、いろいろな理由があります。しかし、このような生活習慣を改めなければ、栄養素バランスの偏りや肥満になりかねません。
具体的にどんな食事をとったらよいかはレシピを参考にしてください。
朝の忙しいとき、こんなに食べられないという人もいるでしょう。まず、できることから始めましょう。何も食べていなかった人は、まず、パンとミルクから始めてみてはいかがでしょう。それをクリアーしたら卵料理(ゆで卵、オムレツ、スクランブルエッグなど)やソーセージ、ハム、チーズなどのタンパク源を。そして野菜料理(サラダ、炒め物、和え物など)までとることが出来れば理想的です。和食ならごはんに味噌汁を。それに納豆や卵料理、野菜の炒めものやあえものなどがいいでしょう。
作る時間もないという人は、前日の夕食の残りをリフォームしたり、下ごしらえを済ませておくなどしましょう。最初は面倒かもしれませんが、工夫しながら習慣化することで生活リズムが改善されます。