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ヘルシー栄養サポート

 

2011年2月

高齢者の低栄養に注意

最近、高齢者の低栄養が話題になっています。

厚生労働省の研究によると、血清アルブミン値と体重減少率を指標にして栄養状態を調べた結果、入院患者や入所及び在宅療養者の約3割~4割に低栄養の高齢者が確認されています。
高齢者における低栄養の原因は、まず「食事摂取量の減少」です。よく「年をとったから肉は食べなくてもよい、魚にすればよい、量も少なくてよい」という会話を聞きます。健康な高齢者は、毎日の食事を若い人達と同じようなものを摂っています。

高齢者の食事の摂り方を考える場合、それぞれが歩んできた永い間の生活習慣が異なることや、身体的、精神的機能の特徴を知ることが大切になります。何気なく生活しているお年寄りも、病気の有無や生活の活動量や質に大きな違いが見られ、食事内容において差が表れます。
高齢者の食事の摂り方をどう進めていくか、特に食にかかわりの深い身体的特徴を踏まえて考えてみたいと思います。

  1. 歯の欠損・・・・・歯は老化としてもっとも早く表れる場所です。柔らかい食品、柔らかく調理した食品を求めるようになります。主食(ご飯、パン、麺など)を多くとるようになり、主菜(肉、魚など)や野菜などを敬遠する傾向があります。肉はひき肉に、とんかつなども小さく切る、また、それを煮るなどにすれば食べやすくなります。野菜は時間をかけて軟らかく煮るとか、葉先の軟らかい部分を使う、お年寄りが好むごぼうやれんこんなどは繊維に逆らって切るなどし、軟らかく煮て、食べやすくすれば、食物繊維もとり易くなります
  2. 消化液の分泌の減少・・・・・食道や胃、腸なども加齢とともにいろいろな変化が起こってきます。消化活動が緩慢になり、食べ物が胃の中の停滞時間が長くなることや、胃液の分泌量が減少します。そのためにたんぱく質の消化能力の低下をはじめ、ビタミンやカルシウム、鉄などの吸収や利用率も低下します。なるべく消化しやすいものを適量とるようにします。良質たんぱく質である卵は、半熟卵は消化がよいですが、固茹で卵は消化に時間がかかります。肉なども柔らかい部位を使って調理法も考慮します。
  3. 腸の蠕動運動の低下・・・・・高齢者は一般に便秘を訴えることが多く、便秘が頑固であれば食欲不振、腹部膨満感などで、栄養素不足を招きやすくなります。便秘は食事量が少なかったり、消化の良いものや食物繊維の少ないものばかりを食べる傾向になることも原因となります。また、水分不足や運動不足も影響します。
  4. 味覚・嗅覚・視力の低下・・・・・味覚には甘味、塩味、酸味、苦味、辛味がありますが、加齢と共に鈍くなります。中でも塩味がもっとも衰えるので、味付けが濃くないと満足しなくなります。減塩でもおいしく食べられる工夫をします。嗅覚も衰えるので、ゆず、しょうが、しその香りなどを多めに入れて味覚を刺激することも大切です。また、視力が弱くなると食べる楽しみが半減します。料理の彩りや盛り付けに配慮します。魚の骨が見えにくい、喉につかえたりします。わさびや辛子なども気づかない場合があります。小皿にとって一つずつ言葉に出してやさしく説明してあげます。
  5. 骨がもろくなる・・・・・骨の中のカルシウムが老化によってもろくなり、骨折しやすい状態になります。骨粗鬆症予防のためにカルシウムやたんぱく質、ビタミンDを十分摂るようにして身体を動かすことと日光浴なども心がけます。

高齢者が低栄養にならないためには、一人一人が食事に関心を持つようにして、食べることが健康につながることに執着心を持つことが大切です。早寝早起きを励行すれば、生活リズムもとりやすく、食事も朝、昼、夕食の3食が規則正しくとることができ、栄養素バランスのとれた食事をすることができます。


今月の献立

ごはん、じゃが芋のみそ汁、肉豆腐、菜の花のごまあえ、かぶの即席漬け、いちご
(621kcal 塩分3.6g)


低栄養の人向きデザート
パンプディング
(211kcal 塩分0.4g)

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